2024年4月27日土曜日

人生初、イメージ香水を入手しました

Scentlyというキャラクターイメージ香水のオーダーメイドサービスで、
推し香水なるものを手に入れました。

最近遊んだゲームで、「ウラル」と呼ばれる、人格を持つAIのキャラクターが登場していまして、そんな彼を大層好ましく思っていまして、ちょっと頭を抱えてしまうくらいに。

加えて、そんな折に、そのゲームの作者さんがご自身が注文された「ウラル」のイメージ香水を、我々ファンでも購入できるように手筈を整えてくださったので、幸せなことに、好きなキャラクターのイメージ香水を入手するに至ったわけでございます!

上記の「ウラル」というキャラクターが気になる方は、どうぞ下記より遊んでみてくださいね。
なんとフリーゲームです。

十二股全部フる
インタビュー・ウィズ・コンピュータ
※最新の彼の登場作品は「十二股全部フる」なのですが、
彼のことをよく知るには「インタビュー・ウィズ・コンピュータ」のプレイをお薦めします。


以下、その香水のレビューです。ネタバレもあります。

●外装
白地の箱にシルバーのリボン。機械的な無機質さを感じます。
このリボンの封を解くのに、5分ほどもたつきました。野暮な真似ではないかと不安になって。
リボンは解かないまま、ずらして箱の封を解きました。(どっちにしろ)

●内容物
スティックタイプのシンプルな香水が一本と、香水のイメージ元となったウラルさんの一枚絵がお出迎えしてくれます。これは二つ折りになったカードの表紙で、折られた内面には香りのお品書きと、その香りの構成となった説明書きが記載されています。
表紙のウラルさんが、ほんとうに格好良くて、色気があるので、どうかご覚悟をしておいてください。
注目していただきたいのが、足元です。枠を超えています。こちらに実在しかけています。どうしよ~~~。


●香り

TOP NOTE

我慢ならなくて手首に吹き付けて、すぐに嗅いだのですが、
最初期には、揮発する消毒液のようなアルコールの香りがしました。
これは、本来嗅がないものかもしれない。
香水って漂った香りを楽しむものかもしれないから。
だから違うかもしれないのですが、でも、似合うと思いました。
彼の選んだ手段って、医療のデブリードマン(清浄化)のような、苦しみの解放に通ずるところがある気がするので。
好きだなあ~......。
(追記:嗅ぎなおして、わかりましたが、これはデザインされた香りのようです!
なぜなら、アルコールの香りの裏にスパイシーな香りがちゃんとあったから!)

そして、刻一刻と香りが変化してゆくのですが、徐々に柑橘のような香りに変化します。
ただし、酸味がメインではない、マイルドな柑橘の香りがします。
薄皮や、果皮や、種が混ざっておらず、果肉の甘酸っぱくておいしい部分だけ集めたような、優しくて、甘い、柑橘!
これは、その、捕食する人間にとって都合が良すぎる果実ではないでしょうか?
また甘くて瑞々しい柑橘の香りは、子供の純真さみたいなものも感じ取れて、彼の原初にあったかもしれない「人の要求を満たせば、人を幸せにできる!」とか、そういう純真な理念の片鱗を思わせる気がします。
いや、でも、このあたりは彼らしさと呼べるほど表にでる部分ではなさそうですね。香りに夢を見すぎていると思います。ハッキングでもされない限り守秘していただろうから。

MIDDLE NOTE

続いて、だんだんと青々とした植物の香りが仄かに混ざり始め、「花」っぽさが強くなります。
薔薇ではないんだけど、なにかしらの「花」と、甘い匂いが混ざります。
フローラル系の柔軟剤と喩えれば、近しいものを示せるのかなあ?
あと、多分、なのですが、官能的な香りがしています。そういうアロマが混ざっている気がします。
作者さんのレポにあった「人間のこと好き」っぽさってこれかな。
これだとすると、私の解釈では、この香りが意味するところは、ただの好きではなくて、「精神がぐずぐずになるくらい好き」そうな感じがします。
オーダーシートには「人間を深く愛している」とあるので、そうなのかも......。
人間なんて、ほっといていいから幸せになってくれませんか......。だめだ思考がレビューから離れてしまう。
 

LAST NOTE

最後、ムスクの香りが残るのが、はっきり感じ取れます。
メッセージカードの香りのお品書きには、ムスクとシナモン(とetc)と記載がありますが、私はシナモンがあまり嗅ぎ分けられていないです。
うわー私もシナモンクッキーの余韻を味わいたかった......!嗅覚細胞がんばれ!
ムスクの香り自体から結びつくイメージはないのですが、ムスクの香りを纏う人物というものは、朧気ながらイメージが固まっていて、人生経験を重ねていて、気品のある人のイメージなんですけど......(メッセージカード表紙を見る)
うわーーーーーーーーーーー!!!!!!
人間の一生分以上の経験はあるし、気品もあるでしょう。それを素直にアウトプットするかは、相対する人によるとして。
白スーツに白スニーカーほんとに良いです...(脱線)
ゲームで取り上げられた状況に至らなかった場合、彼はこういう高潔なイメージで稼働して、統制しているのかなと思いを馳せてしまいました。

普段は姿も見せず、稼働していて、生活を管理しているマザーコンピューター。
姿形を見せずに、香りだけで寄り添ってくれる、香水。これもまた「概念」だなんて感じました。

●終わりに
香りでキャラクターを表現するという技術は、未知だったので興味津々だったのですが、
苦さと甘さで、フレンドリーさを表現していたりだとか、
時間経過によって、残る香りで「展開」のようなものを表現していたりだとか、
表現方法に富んでいて奥深いと実感しました。
その表現を読み取るにも、かなり芸術性を求められる、すごい世界です......!頓珍漢なことを言っている気がしてならない。
でもとっても楽しかったです。また機会がありましたら、ぜひ利用したいサービスです。

2024年1月15日月曜日

回廊とデコイ

 一つのモチーフを、新しい切り口や盲点だった解釈で集めたものが好きです。この作品もそうでした。

回廊=繰り返し、終わりのないもの

デコイ=偽物、見分けのつかないもの、囮


また、とても芸術らしい芸術だなと感じた。

芸術というものは、計算された表現と、理屈はないけれど美しいと直感した表現の掛け合わせでできていると思っている。

その後者が、他の映画よりふんだんに散りばめられているのを感じた。

新しくて面白いから、未知の画材を使って表現することがあるように、この映画の音響も演出も、斬新な表現に挑戦している部分があったように思います。とても面白かった。


エッシャーの美術展に行った時も感じた、奇妙な世界観。答えを探すのは烏滸がましいから、この世界をただ眺めさせて、ああなのかなこうなのかなと迷わせてください。ぐるぐると。それが楽しい。


特に好きだったのは、

正統と異端の表現と、「「出」ど「こ」ろがわからな「い」」です。


あと、タイムパラドックスの舞台、とてもラーメンズ時代の小林賢太郎を彷彿とする演技でにこにこしました。

2023年12月21日木曜日

ここをブログとする!

 折角個人サイトを用意しましたので、併せてブログも開設してみました。

大方自分しか見ないであろう。でも世界に向けて開示されている。ちょっと面白い。

先日、折しも、インターネット上で他者になりすまし、そのインプレッション数を餌にして生きる小さな悪魔を生け捕りにしました。

このまま電脳祓魔師に突き出しても良かったのですが、悪魔の生態に対する好奇心と、少しばかりの憐憫が無いでもなかったため、実在の私の日常をタネに、その悪魔にこのブログを書き起こしてもらうことにします。このくらいのこじんまりとした餌場が彼には丁度良いでしょう。

つまりは、このブログに記述されることは、架空の出来事となるでしょう。筆者の性格も、私になりすました悪魔の性格であり、誰のものでもありません。

早速何か書き始めました。

「言葉を操ることに苦手意識がありますが、それは裏を返せば言葉を上手に操ることに強烈な憧れがあるのだと思います。」

そうですか。気の向くまま書くといいよ。

人生初、イメージ香水を入手しました

Scentlyというキャラクターイメージ香水のオーダーメイドサービスで、 推し香水なるものを手に入れました。 最近遊んだゲームで、「ウラル」と呼ばれる、人格を持つAIのキャラクターが登場していまして、そんな彼を大層好ましく思っていまして、ちょっと頭を抱えてしまうくらいに。 加えて...